親知らずの抜歯後の過ごし方と注意点をしっかり押さえて回復を早めよう

親知らずの抜歯は、多くの人にとって避けて通れない歯科治療のひとつです。抜歯後の過ごし方や注意点をきちんと知っておくことで、トラブルを回避し、スムーズに回復を目指すことができます。今回は、親知らずの抜歯後に気をつけるべきポイントを詳しく解説していきます。

抜歯当日は安静に過ごすことが大切

親知らずの抜歯は、外科的な処置を伴うことが多いため、体にとっては負担がかかります。抜歯当日は激しい運動や長時間の外出は避け、なるべく横になってゆっくり過ごしましょう。血行が良くなりすぎると出血が再開することもあるため、入浴はシャワー程度にとどめておきましょう。

抜歯後の口のケアは乾燥を避けて清潔に保つ

抜歯後は、口の中の乾燥を防ぎながら清潔な状態を維持することが大切です。唾液には自然な殺菌作用があるため、口を開けたままにせず、なるべく口内が乾かないように意識しましょう。こまめな水分補給もおすすめですが、ストローの使用は避けるようにしてください。ストローで吸う動作は、血餅と呼ばれるかさぶたをはがす原因になることがあります。食事の後は、軽く水で口をすすぎ、優しくケアすることを心がけましょう。

抜歯後の食事は柔らかいものを選ぶ

抜歯当日はできるだけ反対側で噛み、刺激の少ない柔らかい食べ物を摂るようにしましょう。おかゆやスープ、ヨーグルト、プリンなどが適しています。熱いものや辛いもの、アルコールや喫煙は出血を引き起こす可能性があるため、数日は控えましょう。

歯磨きやうがいは慎重に

抜歯した部分を傷つけないよう、初日はうがいや歯磨きを控えるのが基本です。水を口に含んで垂らす感じでゆすぎましょう。ぶくぶくと強くゆすいでしまうと、血餅が剥がれてドライソケットになる原因になります。翌日以降も、患部に直接触れないように注意しながら歯磨きを行いましょう。殺菌作用のあるうがい薬を使用する場合は、歯科医の指示に従ってください。

腫れや痛みがある場合の対処法

抜歯後の腫れや痛みはある程度は自然な反応ですが、強い痛みが続く場合は我慢せず処方された痛み止めを使用しましょう。氷や冷たいタオルで患部の外側を冷やすと腫れが和らぐこともありますが、長時間の冷却は避けてください。

出血や異常が続くときは歯科医に相談

通常、出血は数時間以内に収まりますが、長時間出血が続いたり、のようなものが出たり、口臭がひどくなる場合は感染や合併症の可能性があります。早めに歯科医院に連絡して診てもらいましょう。

睡眠時の姿勢にも注意が必要

寝るときはなるべく頭を高くして寝ることで、出血や腫れを抑えることができます。枕を2つ重ねるなどして、上体を少し起こした状態で寝るのが理想的です。

まとめ

親知らずの抜歯後は、適切なケアと注意が回復を左右します。無理をせず、医師の指示に従って過ごすことが大切です。日々のちょっとした心がけが、傷の治りを早め、トラブルを防ぐカギになります。正しい知識を持って、安心して回復を目指しましょう。